M.2ssdには、いくつかの種類やバージョンが存在します。
はじめに
M.2 SSD(Solid State Drive)は、パソコンの高速データストレージデバイスの一種です。その小型で効率的なデザインと高速なデータ転送速度により、M.2 SSDはユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
本記事では、M.2 SSDの基本的なサイズや種類バージョンについて説明します。
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M.2 SSDには、どのような種類やサイズがあるのか、またキータイプについても個別説明しています。
M.2 SSDの基本
この形状により、従来の2.5インチや3.5インチのHDDやSSDよりもスペースを節約することができます。
キータイプ (ソケット形状)
M.2 SSDは、【B key】、【M key】、【B+M key】の3つのキータイプがあります。
キータイプは、M.2スロットとの互換性を示しており各keyごとに対応インターフェースが違います
例えば、”B key”はSATAインターフェースに対応しています。
“M key”はPCIe(PCI Express)やNVMe(Non-Volatile Memory Express)インターフェースに対応します。
「マザーボードによっては(SATA・NVMe)両方対応している物もあります。」
M.2 SSDの規格 (サイズ)
M.2 SSDは、異なる物理的なサイズと規格があり以下に、一般的なM.2 SSD規格のいくつかを紹介します。「幅は22㎜共通で、タイプ別に長さがちがいます」
22mm x 30mmのサイズで、小型のM.2 SSDです。主にワイヤレスモジュールやBluetoothカードなど、ストレージ容量が比較的小さいデバイスに使用されます。
22mm x 42mmのサイズで、一般的なM.2 SSDの中でも比較的小さいもので、ノートパソコンや小型デスクトップPCなどで利用されます。
22mm x 80mmのサイズで、最も一般的なM.2 SSD規格で、高速なデータ転送速度と大容量ストレージを提供し、多くのデスクトップPCやノートパソコンで利用されます。
22mm x 110mmのサイズで、最大の大きさのM.2 SSD規格で、大容量のデータストレージを必要とするプロフェッショナルユーザーやエンタープライズ環境で使用されます。
データセンターやワークステーションなどの高性能なシステムに最適ですが一般的なパソコンのマザーボードには、対応していない物があります。
インターフェース規格 (種類)
M.2 SSDは、異なるインターフェース規格があり各種類を以下で説明します。
1.SATA(Serial ATA)
SATA M.2 SSDは、高速性能を必要としない一般的なパソコンで利用されます。
2.PCIe(PCI Express)
PCIe M.2 SSDは、高性能なゲーミングPCやプロフェッショナルワークステーションなどの要求の厳しいアプリケーションに適しています。
3.NVMe(Non-Volatile Memory Express)
NVMe M.2 SSDは、超高速のデータ転送速度と低遅延を提供し、最新のパソコンやサーバーに使用されます。
パフォーマンス
一般的に、NVMe M.2 SSDが最も高速な読み取りと書き込みです。
ただし、システムのマザーボードやインターフェースの互換性にも注意が必要です。
PCIeのバージョン
以下に、一般的なPCIeバージョンについて説明します。
1.PCIe 3.0
各レーンで8 GT/s(ギガトランザクション/秒)のデータ転送速度を提供し多くのM.2 SSDは、このバージョンのPCIeインターフェースに対応しています。
2.PCIe 4.0
最新の高性能マザーボードとM.2 SSDが、PCIe 4.0インターフェースに対応しています。
3.PCIe 5.0
ただし、現時点ではまだ一部の製品やマザーボードでのみ対応されています。
その他のストレージとの大まかな比較
以上がM.2SSDのキータイプ・規格・バージョンについての解説いたしました。
M.2 SSDは、高速なデータ転送速度と小型のデザインにより、現代のパソコンで重要な役割を果たしています。
また、マザーボードに直接接続する事により配線の簡素化を行う事がでるようになっています。
PCIeインターフェースのバージョンについても注意しながら、自分のシステムに最適なM.2 SSDを選択することで、高速で信頼性の高いストレージ構成を実現する事が出来るでしょう。